« 1アマ・2アマの電気通信術(モールス受信)試験廃止? | トップページ | MEMPHIS BLUES »

2011年2月26日 (土)

DX-R8

NRD-345とパラチェックできるようにと昨年発売されたALINCOのDX-R8を購入しました。

Dxr8 DX-R8

本体価格4万円台という安さが取り柄の機体ですが、OM諸氏ご指摘の通り肝心のAMフィルタの切れがよろしくありません。帯域が9kHzとWIDEなんで短波帯などの5kHzステップでは隣ch局と混じって聞こえてしまうこともよくあります。混信がなければWIDEで聞いた方が良いのでしょうが、どうも我慢ならないので、帯域6kHz (5.5kHz?)のフィルタに交換しました。

Collins_filter MF6.0

使用するフィルタはAOR社が販売しているMF6.0というロックウェル・コリンズ社のメカニカルフィルタです。DX-R8の販売が好調でみなさん改造目的で購入していかれたようで秋葉原では入手できず、オークションでも見つからず、結局通販で入手しました。このちっぽけなフィルタに1万円弱かかっています(涙)。コリンズのメカフィルについては、私が語るのも烏滸がましいのですが、数十年もの間にプロ・アマ問わず数々の名機に積まれ、絶大なる実績もあり安心して使える品だと思っています。交換については、OM諸氏のHPが大変参考になりました。ネット上にてALINCO社お墨付き?の改造資料がすぐに見つかります。

Photo IF 455kHzフィルタ群

なんといっても、どうぞ交換してくださいと言わんばかり、基板上にメカフィル搭載のパターンが用意されているので、既存フィルタを取り除けば、交換自体はすぐに終了します。上の写真でIFフィルタが3つ並んでいますが、AM用のフィルタは、それらの右端の黒い奴となります。なおスルーフォール基板なので、Wが小さい半田ごてでは熱が逃げてしまい作業がやりづらいかと思います。私の場合、60W半田ごてと半田吸い取り線で何とか外した次第です。こて先は細目のほうが裏面のチップ部品にストレスをかけずにできますが、熱も伝わりにくくなり、この辺は試行錯誤でやるしかないといったところでしょうか。なお電動などのバキュームがあれば簡単に取り外せるかと思います。予算の関係上、隣に並んでいるSSBやCWのフィルタはそのままです・・・。もしこの改造を実行される方は、自己責任となります。

交換して実感できることは、隣ch局の影響がだいぶ軽減できたことです。さすがにコリンズといったところでしょうか。反面、音が多少籠り気味となりますが、短波帯でも使えるようになったので良しとします。なお比較するまでもないのですが、NRD-345の4kHz帯域よりは音は良好ですね。DX-R8の内蔵スピーカは貧弱なので、外部スピーカで聞かれることをお勧めします。

この基板上にアナログとデジタルの回路が同居しています。アナログ部とは離れた位置にLSI(IC101)がありまして、この近くに数個のパターンがあります。これらの接続の組み合わせで、隠し機能でも働きそうなのですが、もしLSIがFPGAなどで、内部Flashのプログラムやデータが消えたりしても困るので、いじっておりません。

DX-R8は私にとって初めてのALINCO社の受信機となりました。それまでALINCO社の製品は安定化電源しかもっていませんでした。アマチュア無線ではICOM社の無線機を多用していますが、各社の文化の違いなどで使い勝手とかも気になっています。それほど使い込んではいないのですが、私的に気になったところや良い面をいくつかあげます。

  • 操作時のBEEP音がうるさいです。すぐにOFFにしました。
  • 単なる慣れの問題かもしれませんが、周波数直接入力がやや特殊と感じます。NRD-345のようにkHzとMHzボタンがほしかったところです。基本的にはMHz基準となっています。なので279kHzを聞く場合は、0.279[ENT]あるいは00279[ENT]と押しますが、この0.や00の入力がうっとおしいです。また電卓のように0を省略して.279[ENT]と打つと、入力直前に表示していたMHz部が残ってしまいます。例えば3.945を聞いているときに、.279[ENT]と入力すると3.279となります。逆に21.725MHzの場合、21725[ENT]でOKです。しかし3.945MHzの場合は、3945[ENT]ではダメで、3.945[ENT]あるいは03945[ENT]となります。小数点を打たない場合、上位2桁がMHz固定となっているようです。
  • メインダイアルでの周波数可変ステップですがAMの場合、100Hz(0.1kHz)固定というのもいただけません。素早く移動したい時もあり、せめて1kHzステップも用意していただきたかったです。いちようアップ/ダウンキーで1kHzや5kHzステップ可変ができるのですが、据え置き型受信機でせっかくメインダイアルがあるのですから、こちらでグリグリと可変したかったです。ダイアルのほうが放送局を探し出す快感を味わえると個人的には思っています。(ネットなどで周波数を調べて、入力しておしまいという時代にはなっておりますが…。)
  • 致し方ない面もありますが中波周辺でオバケが受かりやすいです。当地では594kHzや693kHzのNHKが強力に入感しますが、その高調波が受かってしまいます。特に1188kHzや1386kHzに強力に現れます。内蔵20dBアッテネータをかましても消えませんでした。弱いながらもx3、x4でも受かります。ちょっと中波DX受信時には気を付けたほうがよろしいですね。なお中波感度UPしたNRD-345では内蔵20dBアッテネータをかますと消えるので、この辺の作りは値段なりかと思います。
  • 不要輻射が多いです。例えばAR8600で151.57MHzを受信中に、隣に置いたDX-R8で15.212MHz付近にすると、151.57MHzにて無変調キャリア?信号が聞けてしまいます。もちろんアンテナは別にしています。15.212MHzだけでなく他でも反応する周波数があります。この場合、DX-R8でサーチ中に、何度もAR8600のスケルチが開き煩いことがしばしばです。真面目に計算していませんが、AR8600の内部発振周波数、DX-R8の内部発振周波数・マイコンクロック周波数などの加減算等により干渉しあう周波数は求められるかと思います。
  • VFO A/B切替は独立ボタンで欲しかったです。その後取説を見ていたところ、テンキー横のマルチファンクションキー[MF]に登録しておくと良いことに気づきました。登録の仕方ですが、[FUNC]、[MF]、[FUNC]、[1]、[MF]の順で完了です。これで[MF]キーを押すだけでVFO A/Bの切替はもちろん、メモリモード時のメモリバンク切替も簡単操作で行えます。
  • キー問題ですが、消しゴムキーで腰がなくフニャフニャです。テンキーは小さいのですが、せめてもう少しキー間隔が空いていれば、良かったのかもしれません。NRD-345のキーも同程度の大きさですが、プラスチックキーでキー間隔もあいているため、それほど不便ではありません。
  • RIT機能は・・・、要らないかもしれません。

次によい面ですが、

  • PCでメモリ管理できるのは良いですね。
  • IQ出力があるのでソフトウェアラジオを試すのに良いです。当然のことながらWinradなどのソフトウェアラジオを使えば気に入った帯域をすぐに調整できますので、DXを狙うときや音楽を楽しみたい時などニーズに応じることが可能です。ただし私的には、本体単体で聞くことが多く、やはりフィルタ交換は必要だったと言い聞かせています。(なにせお金かけてしまいましたから・・・汗)
  • IQ出力を通してDRM受信もできます。RNZIも良好に聞けます。

いちよう長波・中波ローカル局はもちろん、各国ボルメット局、RAE、1700kHzTP、27555kHzUSB海外CB、10mFM香港局など(あまり参考にはならないかも)を受信できているので、DX-R8の基本性能は良いと感じております。(いつの時代も大事なのはアンテナではありますが)

|

« 1アマ・2アマの電気通信術(モールス受信)試験廃止? | トップページ | MEMPHIS BLUES »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 1アマ・2アマの電気通信術(モールス受信)試験廃止? | トップページ | MEMPHIS BLUES »